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中島翔哉の挽回に盛大な拍手。現地紙「この上ない反応。監督と大衆の期待に応えた」

text by 編集部 photo by Getty Images

中島翔哉
ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉【写真:Getty Images】

 ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉は、現地15日に行われたポルトガル1部リーグ第5節のポルティモネンセ戦で低調なパフォーマンスに終始し、失点にも絡んだことで批判に晒された。しかし、再び与えられたチャンスで周囲の期待に応え、その姿勢が称賛されている。

 現地22日のリーグ第6節サンタ・クララ戦の後半途中から出番を得た中島は、攻守に積極的なプレーでポルトの2-0勝利に貢献した。翌23日のポルトガル紙『レコード』は「中島はウォーミングアップから拍手された」という記事を掲載した。

 ベンチスタートだった背番号10は控えメンバーの中から最初にウォーミングアップを指示された3人のうちの1人で、スタジアムに集まった約3万6000人の観客はその姿に拍手を送った。そして66分にFWルイス・ディアスとの交代でピッチに投入される直前、ベンチに呼ばれて準備をし、ライン側に立つ際にはさらに盛大な拍手が巻き起こった。

「中島はスタートがうまくいかず、相手にゴールをもたらす妥協的なアプローチを取ったポルティモネンセ戦以来プレーしていなかった。(19日の)ヤングボーイズ戦でも使われなかったが、セルジオ・コンセイソン監督は背番号10を後半から起用することに決めた。そして大衆のリアクションはこの上ないものだった」

 投入直後の69分にはゴール前のこぼれ球に反応してペナルティエリア内に切り込み、左足で力強いシュートも放った。その場面でもスタンドに集まったファンからは惜しみない拍手が巻き起こった。

 そして『レコード』紙は、試合直後にコンセイソン監督と中島が交わした抱擁の重要性についても言及している。

「大衆やコンセイソン監督の期待に応える中島のパフォーマンス。監督は試合が終わると中島に挨拶しにいき、アルガルベでの戦い(ポルティモネンセ戦)でのイライラの瞬間が終わったことを示す兆候があった」

 ポルトの次の試合は中2日で迎えるタッサ・ダ・リーガ(リーグカップ)の3次ラウンド初戦で、再びサンタ・クララと激突する。信頼回復への一歩を踏み出した中島には、さらなるチャンスが与えられることになるかもしれない。

【了】

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