昨季クープ・ドゥ・ラ・リーグ優勝のストラスブール【写真:Getty Images】
フランスプロサッカー機構(LFP)は、18日に開かれた総会においてクープ・ドゥ・ラ・リーグ(リーグカップ)を来季より廃止することが可決されたと発表した。
クープ・ドゥ・ラ・リーグは、前身となる大会が1960年代から断続的に開催されたあと、現在の形では1994年から開始。リーグアン、リーグドゥ(2部)の全クラブと3部の一部クラブが参加し、トーナメント形式で行われてきた。優勝チームには翌年のヨーロッパリーグ(EL)出場権が与えられている。
最多の優勝回数を誇るのは8回のパリ・サンジェルマン(PSG)。近年は2013/14シーズンから2017/18シーズンまでPSGが5連覇を達成していたが、昨季はGK川島永嗣も所属するストラスブールが14年ぶり4回目の優勝を飾っていた。
「この決定により大会日程が緩和され、選手たちはより回復の時間を持つことができる」とLFPは述べている。優勝チームに与えられていたEL出場枠は、リーグアンの順位によって与えられる形となる。またLFPは「大会を再開する権利を持つ」としており、将来的な再開催の可能性も閉ざしてはいない。
日本ではYBCルヴァンカップに相当するリーグカップは、欧州では開催されていない国の方が多い。フランスの廃止により、主要国ではイングランド、ポルトガルなどが数少ないリーグカップ開催国となる。
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