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中島翔哉に監督激怒、ポルトガルで大問題に。報道過熱、解決策は「語学力」か

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中島翔哉
ポルトのセルジオ・コンセイソン監督が中島翔哉を叱責した一件は、大きな問題として報じられている【写真:編集部】

 ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉が、セルジオ・コンセイソン監督から激怒された一件は、2日経ってより大きな問題として取り上げられるようになっている。

 事の発端は15日に行われたポルトガル1部リーグの第5節ポルティモネンセ戦の、試合終了直後だった。ピッチ上で中島を呼び止めたコンセイソン監督は、周りが静止に入るほどの剣幕で怒りを爆発させたのである。

 これを受けて現地17日付の大手スポーツ各紙は、「NAKAJIMA」に紙面を大きく割いた。ポルトに本拠地のある『オ・ジョーゴ 』紙は1面に「未完のプロジェクトのヒストリー」と見出しを打って、問題を大きく報じた。

 またリスボンがベースの『レコード』紙や『ア・ボラ』紙も見開き2ページを使って、中島とコンセイソン監督の間に生じた怒りの原因について論じている。

「ポルティマンでの問題は(ポルティモネンセの)2点目に大きく関係しているが、それだけではない。守備への切り替えとプレッシャーに関する困難がある。毎日のポルトガル語の授業が、コンセプトとの同化を助けるだろう」

『オ・ジョーゴ 』紙は、中島に関する記事の書き出しでこのように指摘した。他2紙も概ね同じような論調で、中島の守備面での貢献度の低さと、コンセイソン監督が呼び止めた際に取ってしまった態度に問題があると分析している。そして解決策としては、まずポルトガル語を習得すべきという結論も共通している。

 コンセイソン監督は中島に攻撃におけるクオリティを認めており、チーム内でも最高クラスの中長距離からのフィニッシュ精度を活用したいと考えている。だが、それよりも現在のポルトで重視されるのは守備面における規律や献身性であり、その局面における動きや意識を改善しなければならない。

『レコード』紙は「容認できないコミットメントの欠如」があったことを指摘した上で、「中島がまだ理想的なチームへの適応から程遠いことを証明した。その意味で、与えられた技術的なメッセージをより理解できるよう集中的なポルトガル語の授業を受けている。ポルティモネンセでは通訳が常に同伴していた。中島は新たな競争のチャンスを得る前に、コミュニケーションの改善が必要だ」と言語能力を高めることによって監督とのお互いの理解が深まるのではないかと見ている。

 ポルトは中島の獲得のために1200万ユーロ(約14億円)を費やしたとされている。これは決して少なくない額の投資で、クラブが彼の実力にそれだけの期待をかけているということに他ならない。持てる力の全てを発揮するためにも、まずは要求に応えられるだけの基盤を築き、課題を改善しながら一歩ずつ前進していきたいところだ。

【了】

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