久保建英とアンス・ファティ【写真:Getty Images】
バルセロナに所属する16歳のFWアンス・ファティは、クラブ史上最年少ゴールを含めた2試合連続得点を記録するなどの活躍で一躍注目の存在となった。スペイン紙『マルカ』では、日本代表MF久保建英の置かれた状況とも対比している。
アンス・ファティはバルサの歴代2位となる若さで公式戦デビューを飾ると、オサスナ戦ではクラブ史上最年少となる初ゴールを記録。さらに14日のバレンシア戦でも初の先発出場から2試合連続となるゴールを挙げた。
『マルカ』の15日付記事ではそのアンス・ファティと、久保およびマルティン・ウーデゴーの状況を対比。「久保とウーデゴーは健全な“嫉妬”を抱いてアンス・ファティを見ている」と述べている。
レアル・マドリーからのレンタルでマジョルカに加入した久保について、同紙は「リーガのセンセーションの一人になっている」と評価。PKを獲得したアスレティック・ビルバオ戦では「大きな才能を見せつけた」として、ファンも熱狂していたと伝えている。
レアル・ソシエダにレンタルされているウーデゴーについても同様に、今季のリーガで活躍を見せているとして称賛。それでも、バルサで躍動するアンス・ファティと比較すると、久保とウーデゴーは「より難しい道」を選ばざるを得なかったとしている。
マドリーのトップチームですぐに出場機会を得るのが難しいと予想された久保やウーデゴーは、プレー経験を積むため一旦他クラブでプレーすることを選んだ。バルサを離れる必要もなく活躍を見せ始めたアンス・ファティとは状況が異なっている。
久保もウーデゴーも「十分にクオリティーと才能を持った選手」であり、「レアル・マドリーに戻る可能性は非常に高い」とも述べられている。バルサ下部組織時代にはともにプレーしていたという久保とアンス・ファティがトップチームで対戦する日もいつか来るかもしれない。
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