ポルトに所属する日本代表MF中島翔哉【写真:Getty Images】
この夏からポルトガルの名門ポルトに加入した日本代表MF中島翔哉は、現地15日に移籍後初の古巣ポルティモネンセ戦に臨む。
ポルトガルメディアは揃ってポルトから各国代表の活動に参加していた11選手が、全員揃って怪我などもなくチームに再合流したことを報じていた。もちろんその中にも中島は含まれており、ポルティモネンセ戦での遠征メンバー入りの可能性も十分にある。
そしてポルトガル紙『レコード』は、古巣の本拠地に帰還する中島が「再び温かく迎えられるだろう」と14日付の紙面で報じている。
ただ、中島がポルト移籍後にポルティモネンセの本拠地でプレーするのは、今回が初めてではない。7月にプレシーズンマッチとして開催されたコパ・イベリカのヘタフェ戦で、ポルトのユニフォームを着てピッチに立った。
その時にも「何が起こるか判断は下された」と『レコード』紙は伝えている。退団後も愛される理由は明らかだ。
「ポルティモネンセにおける2シーズンで、25歳(中島)は47試合に出場して15ゴールを挙げた。その軌跡で日本代表のトップに到達し、カタールのアル・ドゥハイルと非常に有利な契約を結ぶことができた。彼がスポーツ面でも金銭面でもクラブに与えたものは、ポルトのユニフォームを着て初めて戻ってきたときにも決して忘れられず、広く称賛された」
こうして今度は対戦相手になっても「再び温かく迎えられるだろう」という表現につながるのである。
中島がポルティモネンセ時代に残した成績と、カタールのアル・ドゥハイル移籍時に残した金銭面での貢献は計り知れないものだった。ポルティモネンセは今夏の移籍市場において、ポルトガルリーグ内でも最も大きな刷新があったクラブとして認識されている。
同クラブに在籍する日本代表GK権田修一も「メンバーが少しバージョンアップして、監督が2年目になって、GKも含めて後ろからビルドアップしていくチームを作ろうとしている」と、9月の日本代表合宿中に語っていた。
今夏、ポルティモネンセからポルトに加入したDFウィルソン・マナファも同様に初の古巣対戦に挑む。ともに出場機会の確保に苦しんでいる中島とマナファは、古巣のファンの前で成長した姿を見せることができるだろうか。
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