マルセリーノ・ガルシア・トラル【写真:Getty Images】
バレンシアの監督を解任されたマルセリーノ・ガルシア・トラル氏は、「カップ戦で優勝したこと」が解任に繋がったと説明している。13日の会見でのコメントをスペイン紙『マルカ』など複数メディアが伝えた。
過去にセビージャやビジャレアルなどを率いたマルセリーノ氏は、2017年にバレンシア監督に就任。昨季のコパ・デル・レイ(スペイン国王杯)では決勝でバルセロナを破り、クラブに11年ぶりとなるタイトルをもたらした。だが今季リーガ開幕から3試合を戦った時点で、今月11日に解任が発表された。
「解任されるとは全く考えていなかった」とマルセリーノ氏は、クラブの決断が驚きだったとコメント。その上で、「この状況の引き金になったのは間違いなくコパだったと確信している」と考えを述べた。
クラブはチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得を重視しており、リーガエスパニョーラでの4位以内確保に集中するためバレンシアがコパを辞退することを望んでいたという。最終的にバレンシアはリーガも4位で終えてCL出場権を獲得したが、コパで最後まで戦い抜いたことがクラブとの関係悪化を引き起こしたとマルセリーノ氏は語っている。
コパ決勝でバルサを破って優勝した時にも「オーナーからの祝福は一切なかった」とマルセリーノ氏。今年7月にシンガポールでオーナーのピーター・リム氏に会った際にも、CL出場権獲得のみを祝福されて驚いたと述べている。
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