ヨーロッパ予選
ヨーロッパ予選のレギュレーションは確定していないが、過酷なのは間違いない【写真:Getty Images】
ワールドカップ出場枠:13
2018年ロシアワールドカップ・ヨーロッパ予選は、新たにFIFAに加盟したジブラルタル代表とコソボ代表が加わった計54チームで行われた。6チームずつが9組に分かれ、各グループで1位に輝いたチームがワールドカップ出場権を手に入れることができた。また、各グループで2位に入ったチームのうち成績上位8チームを2チームずつの4組に分け、ホーム&アウェイでそれぞれ対戦し、勝利した4チームがワールドカップ出場権を獲得できるというものだった。2年前はイタリア代表やオランダ代表が同予選での敗退を余儀なくされるなど、ヨーロッパ予選はかなり過酷だ。
そんなヨーロッパ予選だが、2022年カタールワールドカップに向けた予選のレギュレーションは正式に決定していない。UEFA(欧州サッカー連盟)は今月に予選の形式を確定させる予定のようだが、もしかすると前回からレギュレーションが大幅に変更となるかもしれない。提示されているという案は以下の通りだ。
まずグループリーグを10組に増やし、各グループリーグでホーム&アウェイ方式の総当たり戦を行う。そこで1位に輝いた10チームが、ワールドカップ本戦に出場することができるというもの。ここまでは、前回とさほど変化はない。
だが、大きく変わりそうなのがプレーオフ進出チームの決定方法だ。前回まではグループで2位に入ったチームのうち、成績上位8ヶ国がプレーオフに進出するというものだったが、今回からは2位に入った10チームすべてにプレーオフ出場の権利が与えられるという。また、新設されたUEFAネーションズリーグで好成績を収めた2チームにもプレーオフに出場する権利が与えられるという(2020/21シーズンの成績)。これはネーションズリーグの重要性をより高めるために提案されているものだ。
その12チームで争われるプレーオフを勝ち抜いた3ヶ国が残りのワールドカップ出場枠を埋めることになるというのだが、どのようにプレーオフを戦うのかという詳細は明らかとなっていない。とはいえ、ヨーロッパ予選がかなり過酷ということに変わりはないだろう。