日本代表【写真:田中伸弥】
カタールワールドカップ・アジア2次予選 第1節、日本代表対ミャンマー代表の試合が敵地のトゥウンナ・スタジアムで行われ、日本が2-0の勝利を収めた。敵地のピッチコンディションは最悪。試合開始前から降った豪雨にも悩まされた日本代表。雨という別の敵がいた。
テレビの画面を通して観れば、ボールが走らない、弾まないなどと日本のパスサッカーにとっては不利だと感じる。それ以外にも画面を通して観ただけでは分からない辛さが豪雨の試合にはある。
選手たちが着用しているユニフォームは、雨の影響で重くなり、いつも以上に体力を蝕む。さらにユニフォームは体に張り付き動きにくくもなる。湿気がある夏場では濡れたユニフォームでプレーするのは気持ち悪い。また、冬場だと濡れたユニフォームのせいで体温が下がる。特に、走ることが少ないGKにとっては体温が急激に下がり、プレーにも影響が出る。
ユニフォームだけではなく、スパイクの中はグショグショになり、蹴る時の感覚も変わってくる。いつも以上に力を入れて蹴らないとボールは飛ばないし、力を入れすぎて力んでしまうこともある。また、肌に直に当たるソックスの感触も最悪だ。
ユニフォームやスパイクはハーフタイムに交換できるが、着替えても再び濡れたピッチの上を走るから、結局同じことになる。ミャンマー戦の後半は雨が止んでいたが、着替えていたとしても前半と同じで影響は少なからずあっただろう。
日本代表を悩ませたのはミャンマー代表以上に、雨だったのかもしれない。豪雨でなければ、2-0というスコアはより動いていた可能性も高い。
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