レアル・マドリーのエデン・アザール【写真:Getty Images】
今夏の欧州の移籍市場で選手補強に投資した総額が最も大きかったクラブはレアル・マドリーで、その補強額は3億500万ユーロ(約363億円)に達した。スポーツビジネス&マーケティングの「プライム・タイム・スポーツ」社がレポートを作成し公表している。
移籍金1億ユーロ(約119億円)のエデン・アザールを筆頭に、夏の早い段階で数十億円クラスの補強を次々と行ったマドリー。クリスティアーノ・ロナウドやカカー、カリム・ベンゼマらを獲得した2009年夏の総額を大きく上回り、補強額のクラブ記録を更新した。
2位はアントワーヌ・グリーズマンらを獲得したバルセロナで、総額2億5500万ユーロ(約304億円)。3位にはアトレティコ・マドリーが続き、スペイン勢がトップ3を独占した。4位にはイタリアのユベントスがランクインしている。
それでもリーグごとの合計補強額ではイングランド・プレミアリーグが首位を守り、その総額は15億1600万ユーロ(約1800億円)。だが2位のラ・リーガ、3位のセリエAともに合計補強額は史上最高を記録し、プレミアリーグとの差を縮めている。
この夏の移籍市場で最も大きな取引となったのは、アトレティコがベンフィカから獲得したポルトガル代表MFジョアン・フェリックスの1億2600万ユーロ(約150億円)。2位にはグリーズマン、3位にはアザール、4位にはDF史上最高額となったマンチェスター・ユナイテッドのハリー・マグワイアが8700万ユーロ(約104億円)で続いた。
選手の売却総額が最も高かったのはグリーズマンなどを放出したアトレティコで、総額3億1100万ユーロ(約370億円)。2位はユベントス、3位はベンフィカとなっている。
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