PSV加入が決定した堂安律【写真:Getty Images】
オランダの大物代理人ロブ・ヤンセン氏は、フローニンゲンからPSVへの移籍が決定した日本代表MF堂安律について、チームにとってベストの補強であるかどうかは疑問だと述べている。オランダ『Ziggoスポーツ』の番組で語ったとして『soccernews.nl』などが伝えた。
堂安はPSVへの完全移籍が正式に決定したことが先月30日に発表された。移籍金は750万ユーロ(約8億7000万円)とも、総額1000万ユーロ(約11億7000万円)以上とも報じられている。
ナポリへ移籍したメキシコ代表FWイルビング・ロサノの代役として、PSVは堂安を「トップターゲット」として狙っていたとオランダメディアは伝えていた。だが、かつてデニス・ベルカンプ氏やフィリップ・コクー氏、現PSV監督のマルク・ファン・ボメル氏などの代理人を務めたヤンセン氏はそうではないと主張する。
「良い買い物であるかどうかは疑わしい」とヤンセン氏はコメント。「良い選手ではあるが、PSVの望み通りだったのかどうかは分からない。彼が第3候補であったことも私は知っている。商業面では興味深いが、スポーツ面ではそうではない」と語った。
高額移籍金を要求するフローニンゲンとの間で交渉が停滞する中、PSVは堂安の代役としてブライトンのイラン代表FWアリレザ・ジャハンバフシュに関心を示しているとも言われた。だがヤンセン氏によれば、元エールディビジ得点王のジャハンバフシュこそが“本命”だったという。
「彼がファーストチョイスだった。それからもう一人の選手がいて、堂安はその次だ」と同氏は語る。いずれにしてもPSVへの加入が決まった以上、堂安は実際のプレーで懐疑論を打ち消すしかない。
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