パリ・サンジェルマンのネイマール【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマン(PSG)のレオナルドSD(スポーツディレクター)は、同クラブに所属するブラジル代表FWネイマールのバルセロナへの移籍に向けた交渉の現状について説明した。仏紙『レキップ』や『パリジャン』などが伝えている。
今夏の移籍市場を通して古巣バルサやレアル・マドリー、ユベントスが獲得への関心を示していることが盛んに報じられてきたネイマール。中でもバルサが再獲得に向けて熱心だとみられ、条件面でクラブ間合意に達したとの報道もあった。
だがレオナルドSDは、PSGが現地時間30日に行われたリーグアン第4節のメス戦を終えたあと、「現時点で合意はしていない」とネイマールの現状についてコメント。バルサからオファーを受けたことは認めながらも、PSG側が満足できる条件ではなかったと述べている。
ネイマール自身は移籍の希望を明確にしており、クラブとしても「交渉に対してオープンだった」とレオナルド氏。だが「ずっと言ってきた通り、我々にとって満足できるオファーであれば彼を手放す意志はある。だがそういうオファーは届いていない」と説明した。
バルサがネイマールの唯一の移籍先候補であるかどうかについては「現時点ではその通りだ」と答え、マドリーやユーベへの移籍の可能性は否定。だがバルサとの間でも「次の交渉の予定はない」とのこと。完全に可能性を閉ざしてはいないが、移籍市場が終了する9月2日までの合意は難しいことを示唆している。
残り3日で合意に達しなければ、ネイマールはPSGに残留することになる。レオナルドSDはネイマールについて「素晴らしい選手だ」としながらも、同選手とクラブとの関係は「率直に言ってあまり穏やかではない」と述べ、今後の関係修復が課題になるという見方も示した。
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