堂安律【写真:Getty Images】
オランダ1部のフローニンゲンに在籍していた日本代表MF堂安律は、同リーグのPSVへ完全移籍することが30日に正式発表された。フローニンゲンのマルク=ヤン・フレデルスTD(テクニカルディレクター)はクラブ公式サイトでこの移籍についてコメントしている。
堂安は2017年7月にガンバ大阪からの期限付き移籍でフローニンゲンに加入し、その後完全移籍。フローニンゲンで過ごした約2年間で公式戦66試合に出場して16得点7アシストを記録したあと、オランダ屈指の名門クラブであるPSVへの“ステップアップ”を成し遂げることになった。
「長期間にわたる、非常に濃密な過程だったが、最終結果に非常に満足している」とフレデルスTDは堂安の移籍についてコメント。「フローニンゲンのクラブの歴史上最大の取引のひとつだ。我々としては誇りに思うことができる」と移籍の成立を喜んでいる。
堂安の売却は、“育成クラブ”としての経営方針の新たな成功例のひとつになると説明している。「並外れたクオリティーを持つ、比較的無名な選手を非常に若い年齢でフローニンゲンに連れてきて、ここで成長させ、最終的にトップクラブへ移籍させることにまたしても成功した」と述べた。
過去2年間にクラブに携わった全員が称賛に値するとしつつ、「最大の賛辞は堂安本人のものだ」とフレデルスTD。「あれほどの若さで、全く異なる文化の中、言葉も話せない中で、比較的短時間でこれほどのことを成し遂げた」と若き日本代表MFの飛躍を称えている。
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