浅野拓磨、鈴木隆行氏【写真:Getty Images】
セルビアの名門クラブであるパルチザン・ベオグラードがアーセナルからFW浅野拓磨を獲得するために支払った移籍金は、クラブ史上2位、リーグ全体でも歴代8位にランクインするという。セルビア『マックスベット・スポーツ』が伝えている。
アーセナルからドイツへレンタルされて3シーズンを過ごしていた浅野は、夏の移籍市場でパルチザンへの完全移籍が決定。デビュー戦となったヨーロッパリーグ予選の試合でいきなり初ゴールを決めるなど順調なスタートを切っている。
パルチザンがその浅野の移籍金としてアーセナルに支払ったとされる金額は100万ユーロ(約1億1800万円)。移籍金の高騰が著しい欧州サッカー界においては大きな金額だとは言えないが、セルビアにとっては“大型補強”となる。
セルビアメディアが作成したランキングによれば、浅野の移籍金はクラブ史上2位であり、リーグ全体では8位。100万ユーロという金額について、「セルビアの状況では大金だが、ロンドンのクラブ(アーセナル)にとっては大海の一滴に過ぎない」と述べられている。
そのランキングの2位には、14年前の2005年にレッドスターに加入した元日本代表FWの鈴木隆行氏がランクインしている。鹿島アントラーズから移籍した鈴木氏の移籍金は250万ユーロ(約2億9400万円)。だが日本のスポンサーが絡んでの獲得であるとして、「クラブがどれだけ支払ったかは疑問」だとされている。
ランキング1位は、金額的には鈴木氏と同じ250万ユーロだが、レッドスターが昨年夏に中国の江蘇蘇寧から獲得したガーナ代表FWリッチモンド・ボアキエ。それまでの13年間にわたって、鈴木氏はセルビアの移籍金ランキング単独1位に君臨していたということになる。
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