エミリアーノ・サラ【写真:Getty Images】
今年1月に亡くなったFWエミリアーノ・サラについて、飛行機墜落前に高濃度の一酸化炭素にさらされていたことが明らかになった。14日に英紙『スカイスポーツ』が報じている。
サラは1月の移籍市場でナントからカーディフへ完全移籍することが決定。その後、同選手を乗せて英国へ向かった小型機が消息を絶った。そして、英仏海峡海底から引き上げられた機体の中にあった遺体がサラのものであることが確認されている。
同紙によると、航空事故調査部門が墜落事故の原因を調査し、飛行機墜落前に高濃度の一酸化炭素にさらされていたことが明らかになったという。一酸化炭素の濃度は、心臓発作や失神を引き起こすレベルのもので、ある程度影響を受けていた可能性が高いと結論づけられた。そのため、パイロットが操縦する能力を失っていたとの見方が強くなっている。
一酸化炭素がどこから客室に流入したのか調べるため、航空機やエンジンの製造業者、および米国の国家交通安全委員会と協力して調査を行うとのこと。事故の原因となった可能性のある、関連する運用、技術、組織、および人的要因の調査も続けられるようだ。
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