湘南ベルマーレの曺貴裁監督【写真:Getty Images】
フィットネスジム運営会社のRIZAP(ライザップ)グループ株式会社は、同グループの傘下企業である湘南ベルマーレの曺貴裁(チョウ・キジェ)監督のパワーハラスメント疑惑報道について12日に声明を出し、事実関係および同社の立場について説明を行った。
曺貴裁監督は、チーム内において所属選手やスタッフに暴言などのパワハラ行為を行っていた疑いがあると12日付一部メディアで報じられた。湘南は同日午前に声明を出し、サポーターや協賛企業に心配をかけたとして謝罪するとともに、Jリーグと協議の上で事実関係の速やかな確認を行うと述べている。
RIZAPは、パワーハラスメント行為について「断じて行ってはいけない行為」であり、選手やスタッフらは守られるべき存在であるとコメント。その上で、報道内容については「湘南ベルマーレとの連携のもと、Jリーグと協議の上で、事実関係の調査を速やかに行ってまいります」と述べた。
RIZAPからの出向スタッフが精神的に追い込まれてチームを離れたという一部報道については「事実とは異なる内容」と説明。6月まで湘南に出向していたスタッフが帰任したことは事実だが、常時行っている支援体制の見直しに基づいたものであり、同スタッフは曺貴裁監督への感謝の言葉とともに「パワーハラスメントの事実はありません」と話しているとのことだ。
「湘南ベルマーレ曺監督は、当社にとっても、かけがえのない大切な仲間でございます」とRIZAP。「今後の調査を通じて、重大なコンプライアンス違反の事実がなかったことが明らかにされ、引き続き、共に未来を歩んでいけることを信じております」と述べ、湘南へのサポートを継続する姿勢を明確にしている。
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