アトレティコ・マドリーのジョアン・フェリックス【写真:Getty Images】
現地時間10日に行われたインターナショナル・チャンピオンズカップの試合で、アトレティコ・マドリーがユベントスに2-1の勝利を収めた。アトレティコの2得点を挙げたポルトガル代表MFジョアン・フェリックスが各国メディアで絶賛されている。
フェリックスは前半24分、右サイドからのクロスに右足ダイレクトで合わせて先制ゴール。5分後にはユーベがMFサミ・ケディラの得点で追いついたが、33分には後方からのロングボールに滑り込んで合わせたフェリックスのゴールでアトレティコが勝ち越し、これが決勝点となった。1点目はシュート後にMFトマ・レマルの足にもわずかに当たっており、レマルの得点としているメディアもあるが、実質的にはフェリックスによる2ゴールだった。
スペイン紙『マルカ』は「クラック(名選手)が生まれた」「フェリックスの独演会」とその活躍を絶賛。『アス』は「技術も決定力もビジョンも縦への突破もインテリジェンスも全て持っている」とフェリックスの能力を称えている。
現在19歳のフェリックスは、サッカー界史上3位となる移籍金1億2600万ユーロ(約151億円)でベンフィカからアトレティコへ移籍。「これがその金を支払った理由だ!」と英紙『デイリー・メール』も、フェリックスが早くも期待に見合う活躍を見せていることを強調した。
“ネクストロナウド”とも呼ばれるフェリックスは、母国の大スターであるクリスティアーノ・ロナウドの目の前で力を見せつけ、直接対決に勝利した形となった。「ロナウド以上の輝き」「後継者がロナウドを脇役に」と明暗の分かれた両者を対比するメディアも多い。
アトレティコのディエゴ・シメオネ監督も試合後に新戦力を称賛。「すぐに馴染んでおり、チームに必要なものを持っている。何より素晴らしいのは学ぼうとする意欲だ」と若きスターの姿勢に賛辞を送った。
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