北海道コンサドーレ札幌対浦和レッズ
北海道コンサドーレ札幌に所属する元日本代表MFの小野伸二【写真:Getty Images】
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
北海道コンサドーレ札幌対浦和レッズ 8月10日 14:00
注目選手
MF:小野伸二(札幌)
北海道コンサドーレ札幌は5日、チームに所属する元日本代表MFの小野伸二が明治安田生命J2リーグのFC琉球へ完全移籍することを発表している。クラブ公式サイトを通じて小野は「5年間本当にお世話になりました。こんな自分を6シーズンも雇ってくれたクラブに感謝しています。ありがとうございます。最後の日まで全力でチームと浦和戦に向けていい準備をして行きたいと思います」とコメントしている。
小学生時代から「天才」と称され多くの注目を集めていた小野は、1994年に行われたU-16アジアユース選手権で日本の初優勝に貢献。79年組は「黄金世代」とも呼ばれ、小野はその中心選手となっていた。1998年に高校卒業と同時に浦和レッズへ加入。同年には18歳で日本代表デビューを果たすなどそのレベルの高さを見せつけ、フランスワールドカップに挑む代表メンバーにも選出されていた。その翌年に行われたナイジェリア・ワールドユースでは準優勝に貢献している。
2001年にはオランダの名門・フェイエノールトへ移籍。クラブの2001/02シーズンのUEFAカップ(現ヨーロッパリーグ)制覇に貢献するなど加入1年目から主力としてプレーし、世界に「小野伸二」の名を轟かせた。2002年は日韓ワールドカップにも出場しており、全4試合に出場。日本代表史上初のワールドカップ・ベスト16進出に貢献している。
その後、度重なる怪我に苦しんだ小野は2006年1月に古巣・浦和への復帰を決断。同年の天皇杯制覇に貢献している。その後、ボーフム、清水エスパルス、ウェスタン・シドニー・ワンダラーズ移籍を経て、2014年に札幌に加入している。
2016年にはJ1昇格に尽力し、昨季はリーグ戦4位躍進を果たしたチームをベテランとして支えた小野。札幌での出場数は決して多いとは言えないが、同クラブにとってピッチ内外で頼もしい存在となっていたことは明らかだ。
11日にFC琉球へ正式に加入する小野にとっては10日の試合が札幌でのラストゲームとなる。相手は奇しくも古巣の浦和。今季ここまでリーグ戦での出場はないが、最終戦では札幌ドームのピッチに立つことはできるだろうか。