横浜F・マリノスに新加入のFWエリキ。カメラを向けるとすぐに目線をくれるナイスガイだった【写真:舩木渉】
横浜F・マリノスに加入することが発表されたばかりの元U-23ブラジル代表FWエリキが、6日の練習でチームに合流した。
来日したばかりということもあって一部別メニューでの調整となったが、「ブラジルでもリーグ戦の途中で、自分自身も好調だったので、引き続きマリノスでも活躍できると思う」と状態の良さをアピールしていた。
今季前半はブラジルの名門パルメイラスから、ボタフォゴにレンタルされていたエリキ。全国選手権1部では10試合に出場して1ゴール1アシストを記録していた。本人曰く「状態は良かった」といい、「日本でもその好調を引き続き見せていきたい」と笑顔を見せた。
「マリノスが優勝争いをしていることを知っていたので、その力になれるように精一杯頑張りたいと思って決めた」
移籍を決断した理由はシンプルだ。「チーム全体としてリーグですごく好調とわかっていて、マリノスの試合もブラジルで見ていたので、マリノスでタイトルを獲るために日本に来た」とエリキは言葉に力を込める。
また、マリノスの最終ラインの柱として君臨しているチアゴ・マルチンスとは、パルメイラス時代のチームメイトで2016年にはともにブラジル全国選手権1部優勝も経験している。当時から2人は非常に仲が良く、今回の移籍にあたってもチアゴの存在が大きな後押しになった。
「チアゴとは2016年にパルメイラスで一緒に優勝していて、それは僕のサッカー人生でもすごく誇りに思っていること。彼もそう思っているだろう。2016年に一緒に優勝した時に、同じチームですごく仲が良くなって、僕たち選手だけではなく、奥さん同士もすごく仲がいい。そういう強い絆で結ばれている。今日本にいる理由に、チアゴも関わっている。彼はマリノスのことだけでなく、横浜はすごく住みやすくて綺麗な街ということも言っていて、素晴らしいサポーターがいるとも聞いている」
今季は右ウィングでのプレーが中心だったが、エリキはスピードとテクニックを兼ね備えた万能型のアタッカーとして鳴らしてきた。「よく動く選手なので、サイドでスピードを活かすことを特徴としている。最近は中央でもプレーする機会が多く、トップを張る時もあるし、トップ下でプレーすることもできる」と幅広い活躍に自信を見せた。
初来日となるが「ブラジルでも北部出身で、すごく暑いゴイアニアでも11年プレーした。個人的にはこういう暑さに慣れているし、好きだよ」と夏場の暑さへの適応も問題なし。25歳のアタッカーが上位争いをするマリノスの起爆剤となるか、注目だ。
(取材・文:舩木渉)
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