バルセロナに加入したアントワーヌ・グリーズマン【写真:Getty Images】
バルセロナが今年3月の時点でFWアントワーヌ・グリーズマンの獲得に向けて合意に達していた証拠となるEメールが存在し、アトレティコ・マドリーもそれを入手しているという。スペイン紙『エル・ムンド』が5日付で伝えた。
バルサは先月12日に、アトレティコとグリーズマンの契約に設定されていた契約解除金1億2000万ユーロ(約142億円)を支払ったとしてグリーズマンの獲得を発表。だがアトレティコはこれに異論を唱え、両クラブの主張が対立している。
グリーズマンの契約解除金はもともと2億ユーロ(約236億円)に設定されていたが、7月1日から1億2000万ユーロに引き下げられることになっていた。アトレティコはバルサとグリーズマンが3月の時点で移籍の合意に達していたとして、総額2億ユーロの支払いを要求している。
スペイン紙によれば、今年3月にグリーズマンの弁護士が同選手の代理人を務める姉および父親に送信したEメールが、アトレティコの主張を裏付ける証拠になり得るという。そこにはグリーズマンがバルサで受け取ることになる年俸額などの契約条件が記されていたとのことだ。
グリーズマンの移籍取引から外された仲介人が、アトレティコのミゲル・アンヘル・ヒルCEOにそのEメールを「売った」とされている。アトレティコはムンド紙の取材に対してEメールの存在は認めつつ、その内容や出処についてはコメントを避けたとのことだ。
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