マルコム【写真:Getty Images】
バルセロナに所属していた22歳のブラジル人FWマルコムは、ロシアのゼニト・サンクトペテルブルクへ完全移籍することが2日に発表された。この機会に、昨夏に起きた同選手を巡る“強奪劇”も冗談交じりに蒸し返されている。
フランスのボルドーでの活躍により期待の若手として評価を高めていたマルコムは、昨年7月23日にローマへの移籍がクラブ間で合意に達したことが発表された。だが正式決定前に割って入ったバルサが同選手を奪い取る形となり、ローマとバルサの間に強い遺恨を残す騒動に発展した。
だが、バルサでの出場機会獲得に苦戦したマルコムはわずか1年でスペインを去ることに。ゼニトはバルサからマルコムを獲得するにあたり、同選手が正式には所属していないローマを“古巣”として扱っている。マルコムの経歴を紹介する動画の中では、過去の所属クラブとしてボルドーとバルサの間にローマを含め、同選手がローマのユニフォームを着た合成写真に添えて在籍期間を「2018年7月22日から23日まで」と記した。
ローマも英語版公式ツイッターアカウントでこれに反応。「マルコム、君がうちにいてくれたことを最高に誇りに思う。ロシアリーグでその素晴らしい力を存分に発揮してほしい」とコメントを投稿した。ゼニトもこれに返信し、「こちらで使えるような彼のハイライトはある?」と、存在しないはずのローマでのプレー動画の提供を冗談交じりに要請している。
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