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ペップ、アジアツアーの過密日程に不満?「理想的ではない気候。ピッチ外でも働いた」

text by 編集部 photo by Wataru Funaki

ペップ・グアルディオラ
マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督【写真:舩木渉】

 マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督は、移動しながら11日間で4試合をこなすアジアツアーの過密スケジュールを憂慮しているようだ。

 26日、翌日に控えるEUROJAPAN CUP 2019の横浜F・マリノス戦に向けた記者会見に出席したプレミアリーグ優勝クラブの指揮官は、「心配している」と厳しいプレシーズンへの見解を語った。

「我々は1週間マンチェスターで練習して、その後は中国へ渡った。理想的な気候ではないし、コマーシャルやマーケティングのためにも働いた」

 シティは中国でプレミアリーグ・アジアトロフィーに出場し、17日に南京でウェストハムと、20日に上海でウォルバーハンプトンと対戦した。その後、香港に移動して24日に傑志との親善試合を戦い、25日の夜に来日したばかりだ。

 一部の選手たちは日本でも26日午前中にイベントに登壇するなどピッチ外でも精力的に活動し、マリノス戦に向けた練習は前日の約1時間のみ。しかも、27日の試合が終わると、すぐに空港へ向かって日本を離れる予定になっている。

 開幕に向けてコンディションなどを調整することが大きな目的となるプレシーズンで、そのための時間を十分に取れない、あるいは万全な状態を作るには難しいスケジュールとなっていることを、グアルディオラ監督は「心配している」。一方で、難しい状況でも、それを前向きに捉えていこうともしているようだ。

「(過密日程は)仕方ないし、その中でもやっていくしかない。時には劣悪なコンディションの中で優れたチームたちと戦うことが、成長し、自分たちのメンタリティを進歩させるのに最高の道ということもある。全員が良好なコンディションではないかもしれないし、快適ではないかもしれないが、我々のメンタリティを試すにはより良い機会かもしれない。明日はそういう試合だ。私は明日の試合を楽しみにしているし、ワクワクしている。対戦相手のマリノスを分析して、面白い試合になるだろうと思っているからね」

 厳しいスケジュールをこなした後にもかかわらず、26日の練習でケビン・デ・ブライネなどは、その影響を感じさせないキレキレのプレーを披露していた。果たしてマリノス戦にどんな状態で臨んでくるか。グアルディオラ監督が信頼するスタッフ陣の努力と、選手たちのプロフェッショナリズムが試される試合となりそうだ。

(取材・文:舩木渉)

【了】

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