「このままじゃダメだなと強く思った」
初キャップを飾ったチリ戦は0-4という厳しい結果を余儀なくされた。
「自分が10代でA代表として出られたのは嬉しいですけど、今日、現実を見せられた。(アレクシス・サンチェスなど)テレビで見ていた選手と対戦して、世界のレベルを知ったし、自分がやっているJリーグとの差をすごく感じました。今、刺激を受けているし、このままじゃダメだなとも強く思った。チリみたいな相手はJでもACLでもなかなか経験できないので、その現実を見つめながら、満足せずにしっかりとやらないといけない」と本人もチリ戦後にエスタディオ・ド・モルンビーで悔しさをにじませていたが、その世界レベルを忘れたことは一度もない。
コパ・アメリカでは、続くウルグアイ戦とエクアドル戦には川島が出場したため、大迫が世界基準を体感する場は1回だけにとどまったが、その1回が代えがたい財産になっているのは間違いない。それをどう生かすというのは、まさに本人次第なのだ。
「自分の課題だったり、ストロングを伸ばすという意味で、人より努力しないといけない。自分のマイナス面に目を向けて、克服しつつ、強みにしていくためにやろうと今は心がけています」と大迫が言うように、サンチェスやアルトゥール・ビダルらが放つシュートのスピードや迫力に冷静に対応できるようにならないといけないし、どんな劣勢に陥ってもチーム全体を落ち着かせる器もメンタル面もまだまだ改善の余地がある。
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