川島永嗣が話す大迫敬介の「可能性」
彼の粘り強さとタフさは鹿児島県出水市で過ごした少年時代からの積み重ねの賜物だろう。中学まで地元で過ごした大型守護神は高校進学と同時に広島ユース入り。高1の段階からトップチームのキャンプにも参加している。高2の時には高円宮杯プレミアリーグウエストを制し、青森山田高校とのチャンピオンシップで敗れたものの、MIPを獲得。2018年からトップに昇格している。
昨季はJ1出場はなかったものの、今季は開幕戦となった2月23日の清水エスパルス戦から正守護神の座を確保。序盤戦の広島の快進撃を最後尾から力強く支えた。それが森保監督の高評価につながったのは間違いないだろう。
「敬介は普通の日本人にはない体の強さを持っているし、技術的にも高い。気持ちもメンタル的にもいいものがある。しかも19歳ですからね。僕が19歳だった時よりどう考えても技術的にしっかりしている。ホントに可能性ありますよね」と6月にキリンチャレンジカップ2連戦とコパ・アメリカで約3週間、一緒にトレーニングした川島永嗣も驚き半分に話していた。そういう若手GKの出現に、日本サッカー界全体が大きな期待を抱いたに違いない。
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