コパ・アメリカ後に失った出場機会
「(大迫敬介と松本泰志が出ていない理由?)一言で言えばコンディション。彼らはコパ・アメリカ(南米選手権)で大きな経験をしてきたと思いますけど、我々もACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)を含めていろんな経験をしてきた。代表と言えどもポジションを取るのは簡単じゃない。そういうことです」
サンフレッチェ広島の城福浩監督が19日の松本山雅戦後に語気を強めた通り、コパ・アメリカ参戦組の2人は帰国後、出場機会をコンスタントに得られていない。
とりわけ、19歳の若き守護神・大迫はチリ戦に抜擢されるほど、日本代表の森保一監督からも認められている逸材だが、直近のJ1では2試合連続でベンチ。コパ期間を含めると5試合出場から遠ざかっている。林卓人、中林洋次ら年長GKとのポジション争いはやはり熾烈で、その壁を破るのに苦労している様子だ。
「(代表から)帰ってきてポジションがあるとは思ってなかったですし、出られない間に(林)卓人さんだったり他のGKも準備していた。そう簡単に奪えるポジションではないですし、GKのレベルも高いので、ひたすら日々の練習からアピールするしかないと思います」と本人は神妙な面持ちで言う。
それでも、「1回挫折して、『また代表に戻るんだ』って強い思いを忘れずにずっとやり続けることがと大切」と言うほど、本人はどこまでもポジティブだ。広島の関係者も「あいつはどんな時も下を向かずにやれる選手」と話すくらい、メンタル的に打たれ強いところがある。それが大迫敬介の最大の強みと言っていい。