チェルシーがバルセロナに勝利【写真:Getty Images】
【バルセロナ 1-2 チェルシー Rakuten Cup】
Rakuten Cupのバルセロナ対チェルシー戦が23日に埼玉で開催され、チェルシーが2-1で勝利を収めた。
スペインとイングランドの2つのビッグクラブが日本のピッチで激突。プレシーズンマッチとはいえ、日本のファンにとっては世界トップレベルのサッカーを間近で目にする数少ない機会のひとつとなった。
リオネル・メッシなど南米勢を欠くメンバーで来日しているバルサは、移籍後初出場となるアントワーヌ・グリーズマンが先発出場。トップチームに帯同している日本代表FW安部裕葵は負傷のため残念ながら登録外でバルサデビューはお預けとなったが、ベンチには姿を見せていた。
一方のチェルシーは4日前の川崎フロンターレ戦から先発5人を変更。川崎F戦に交代出場でデビューしたクリスティアン・プリシッチや、欠場していた正守護神ケパ・アリサバラガなどがスタメンに入った。
序盤はバルサが持ち味の軽快なパスワークを披露し、19歳MFリキ・プッチの絶妙なヒールパスなどでゴールに迫る。グリーズマンが接触プレーで痛めてヒヤリとする場面もあったが、幸い大きな問題はなくプレーを続行した。
だが徐々にチェルシーが試合のペースを掴み、何度か決定機を生み出すと、34分には先制のゴール。セルヒオ・ブスケッツが自陣ペナルティエリア手前でターンからパスを出そうとしたところをジョルジーニョがインターセプトし、こぼれたボールを拾ったタミー・アブラハムがGKをかわして冷静にシュートを流し込んだ。
40分にもプリシッチが単独で持ち込んで追加点を狙ったが、ゴール左からニアを狙ったシュートはわずかに枠外へ。バルサもウスマン・デンベレやグリーズマンがシュートに持ち込んだが決められず、チェルシーが1点のリードで折り返した。
バルサは後半開始から先発11人を全員入れ替え。移籍後初出場となるフレンキー・デヨングらが登場した。ラフィーニャやカルレス・ペレス、アレニャなどのシュートで立て続けにゴールを脅かすバルサだが、ケパの好守に阻まれゴールを割れない。
チェルシーも徐々にメンバーを入れ替えつつ主導権を取り戻し、ケネディやミチ・バチュアイなどが惜しいシュートを放つ。そして81分、左サイドからの横パスを受けたロス・バークリーがエリア手前からのシュートで追加点を奪い、チェルシーが大きく勝利を引き寄せた。
だがバルサも最後に意地を見せる。後半アディショナルタイムの91分、右サイドからのパスをペナルティーアーク手前で受けたイバン・ラキティッチがワントラップから右足を振り抜くと、鮮やかなミドルがゴール左に突き刺さった。
2-1の勝利で試合を終えたチェルシーは日本遠征を1勝1敗で終了。バルサは4日後の27日にアンドレス・イニエスタやダビド・ビジャを擁するヴィッセル神戸と対戦する。
【得点】
34分 0-1 アブラハム(チェルシー)
81分 0-2 バークリー(チェルシー)
91分 1-2 ラキティッチ(バルセロナ)
【了】