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新生チェルシーの新戦術とは? フロンターレに敗戦も…見えた前任者との変化と心配事

明治安田生命Jリーグワールドチャレンジ2019、チェルシー対川崎フロンターレの一戦が19日に行われ、イングランドの強豪は0-1で敗戦を喫した。シーズン開幕前という段階のため、勝ち負けそのものは重要ではないかもしれない。ただ試合内容も、新生チェルシーの姿が垣間見えたという意味で、非常に大きなインパクトがあった。では具体的にどのような内容だったのだろうか。(取材・文:内藤秀明)

text by 内藤秀明 photo by Getty Images

より攻撃的な内容に

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川崎フロンターレと対戦したチェルシー【写真:Getty Images】

 もともとチェルシーといえば、この10~20年間は守備的なサッカーをすることのほうが多かった。その典型例はモウリーニョ政権だろうか。ポルトガル人の名将は、相手の悪い部分を浮き彫りにするためにも受け身のサッカーにすることがおおい。

 あるいは直近で言うと2016年から2年間監督を務めた、アントニオ・コンテ監督の下でも同様だ。3-4-3を基本システムとしたイタリア人監督のサッカーは、原則的にカウンター志向が強く、どちらかといえば守備的だった。

 そういう意味では昨年、マウリツィオ・サッリが監督に就任した時には、大きな変化になると思われた。実際、サッリはチェルシーに攻撃的なパスサッカーを持ち込んでいる。

 そしてこのイタリア人の老将が解任された時には、この「チェルシーが攻撃的なチームに生まれ変わる」という流れは、終わったかと思われた。しかし実際には違った。クラブのレジェンド、フランク・ランパードはより攻撃的なサッカーをチームに持ち込んでいる。

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