ついにマドリーデビュー
ユベントス、バイエルン・ミュンヘン、アトレティコ・マドリーら数多くのビッグクラブが参加しているインターナショナル・チャンピオンズカップ(ICC)。同大会は公式戦扱いではなく、あくまで親善試合となっているが、新加入選手や下部組織から昇格してきた若手選手にとっては絶好のアピールの場となる。指揮官からしてもより多くの選手を試すことができるため、決して価値は低くない大会だ。
今大会はヨーロッパから12のクラブが参加している。上記したチームの他、アーセナル、ミランなども参戦しており、マンチェスター・ユナイテッドやインテルはシンガポールで試合を行う。そして、その参加クラブの中にはレアル・マドリーもいる。我々日本人が、今最も注目しているクラブと言えるだろう。理由はもちろん、MF久保建英が所属しているからだ。
18歳の久保は、コパ・アメリカ2019(南米選手権)終了後にチームへ合流。練習から堂々としたプレーを見せ、早くもジネディーヌ・ジダン監督から賞賛されるなど、世界屈指のビッグクラブでもその天才ぶりを証明している。現地では「考えられていたよりトップチームに近い」と報じられるなど、評価はすでに高いと言えるだろう。
そんなマドリーは現地時間20日、ICC初戦でバイエルンと対戦。出場が期待されていた久保だが、スタメンにその名はなく、ベンチから戦況を見つめることになった。
エデン・アザール、ルカ・モドリッチら来季の主力になると思われる選手が揃って出場した前半。先制したのは、バイエルンであった。15分、パス交換から抜け出したダビド・アラバからの折り返しを受けたコランタン・トリッソがシュート。一度は弾かれたが、これを再びフランス代表MFが押し込んだ。前半はこのまま0-1で終了している。
後半に向け、ジダン監督はメンバー11人を全員変更。フランクフルトから加入したFWルカ・ヨビッチ、期待の若手・ロドリゴらが続々とピッチに入って行く中、そこには背番号26の姿があった。久保である。