絶好調だったバルサに立ちはだかったチェルシー
普段は深夜に眠い目をこすりながら見るしかないスーパースターたちを、ゴールデンタイムにテレビで、あるいはスタジアムで生観戦できるチャンスである。
しかもチェルシーとバルセロナは、幾度となく白熱した試合を見せてきたライバル同士だ。郷土の高い試合を見せてくれるに違いない。また“バルサ化”を進めるヴィッセル神戸が本家に対してどれほど通用するかも見どころでもある。今から待ちきれないサッカーファンも多いはずだ。
ちなみにRakuten Cupは、開催を記念してアンドレアス・イニエスタの功績を称えるスペシャルグッズを販売している。具体的には、イニエスタが歓喜している姿がプリントされてあるトートバッグとTシャツだ。
しかもこのプリントされている場面は普通の歓喜のワンシーンではない。バルセロナの歴史に残る貴重なゴールが決まった直後なのだ。
そのゴールが決まったのは2008/09シーズン。圧倒的な強さを見せつけ連勝を重ねリーグ戦では首位につけていたバルセロナ。そんな順風満帆のチームが、チャンピオンズリーグ準決勝で対戦したのがチェルシーだった。
チーム自体は好調だったが、名将フース・ヒディングが率いる粘り強いチェルシーを相手にペップのバルサは苦戦を強いられることになる。
カンプノウでの1stレグは攻めきれずスコアレスドロー。ロンドンに乗り込んだ2ndレグでは、ホームの声援に後押しされたチェルシーによって前半9分に先制される。バルセロナは逆転すべく、リオネル・メッシ、サミュエル・エトー、ティエリ・アンリなど、ワールドクラスのタレント陣による圧倒的な火力で、チェルシーのソリッドな守備を攻略しようと試行錯誤する。しかし攻めきれないまま時間は経過し、1点ビハインドのまま後半アディッショナルタイムを迎える。
バルセロナは敗退すると誰もが思った。そんな窮地を救ったのがイニエスタである。
右足一閃、起死回生のゴール
左サイドのメッシから横パスを受けたイニエスタは、ボックス外からダイレクトで右足を振り抜く。すると放たれたボールはGKペトル・チェフの手をかすめ、ゴール右隅へと突き刺さった。
苦しい状況からの起死回生のゴールということもあり、イニエスタはアウェーの地まで駆けつけたファン元へ全速力で向かい、シャツを脱ぎ、歓喜を爆発させたのだった。その時のイニエスタの姿が、今回のスペシャルグッズのデザインとなっている。
なおトートバッグ、Tシャツ共に、裏面にメモリアルなゴールが決まった2009年5月6日を意味する”06-05-09”の文字がプリンティングされているのもポイントだ。
ちなみにこのゴールによって、2ndレグは1-1のドローに。アウェーゴールの差で、バルセロナは決勝進出を決める。その後、決勝ではマンチェスター・ユナイテッドを2-0で破り欧州制覇を成し遂げている。そういう意味では、イニエスタのゴールがなければ、欧州王者に輝くことはなかったのだ。つまり今回のRakuten Cupスペシャルグッズはバルセロナの黄金時代の象徴するデザインなのだとも言える。
バルセロナのレジェンドであるイニエスタが古巣と対戦するRakuten Cupはメモリアルな大会となるだろう。そんな一戦を、イニエスタのスペシャルグッズを身に着けて応援すれば、より楽しめること間違いない。
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