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チェルシーの昨季はどんなシーズンだったのか? ランパード監督就任が“運命”である理由【18/19シーズン総括(9)】

シリーズ:18/19シーズン総括 text by プレミアパブ編集部 photo by Getty Images

ランパード新監督の評価は

 結果そのものも悪くなく、若手も成長した。この事実を考えると、サッリ続投で問題なかったのだが、最終的には本人の意向もあり監督は交代。この顛末自体は非常に残念だ。

 しかし後任がフランク・ランパードに決まったこともあり、移籍禁止処分が下っていようとも、チームにポジティブな印象を抱いているファンも多いようだ。

 昨季はイングランド2部のダービーで、昇格プレーオフの決勝まで辿り着くなど悪くない結果も残している。最終的には昇格できなかったものの、多くの若手を成長させることにも成功した。48名いるローンバック組を生かすしか強化の手段がない今のタイミングであれば、またとない人材だ。

 ただもちろん不安もある。ランパードはクラブのレジェンドであり求心力もあるだろうが、監督経験は1年のみだ。またビッグクラブの監督は初めてであり、仕事の面だけでなくプレシャーなども含めて未知の点も多いはずだ。戦力面でも絶対的なストライカーが定まっていないという大きな課題もある。楽観視できる状況でもない。

 とは言いつつも、今回のランパード監督就任は運命に思えてならない。

 というのともランパードは現在41歳だが、15年前にジョゼ・モウリーニョがチェルシーの監督に就任した時も同じ年齢だったのだ。なお当時のモウリーニョは、開幕戦のマンチェスター・ユナイテッド戦に勝利したことでチームに勢いをもたらし、そのシーズン優勝をもたらしている。

 現実は小説より奇なりとはこのことか。今季のチェルシーの開幕戦はなんと、ユナイテッドなのである。

 15年前の再現ではないが、開幕戦で勝つことができれば、チームはいい意味で過去を思い出すだろう。モウリーニョのようにランパードも黄金期を築けるか。非常に楽しみでならない。

(文:プレミアパブ編集部)

【了】

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