結果だけ見れば十分に合格
2018/19シーズンのチェルシーは、マウリツィオ・サッリと共に変革を目指した。どちらかというと守備的な戦い方をしてきたチームに、いきなり攻撃的なパスサッカーを定着させることは難しい。とはいえ「サッリボール」は、ペップ・グアルディオラに「バルセロナと並んで、ファン目線で試合を見たいサッカー」と言わせたほどのものだ。実現可能性はともかく、注目と期待度は開幕前から非常に高かった。
ただ初年度はまだ人員整理も終わっておらずサッリボールにハマらない選手が多かった上に、イタリア人のサッカーの浸透には時間がかかることも有名だ。 3年契約の1年目である昨季は、ある程度結果を求めつつも「準備期間」という位置づけだったはず。
にもかかわらずプレミアリーグでは3位を確保し、ヨーロッパリーグではいきなり優勝を成し遂げた。背景を考えればこの結果は十分合格だったと言える。
振り返ると新戦術への挑戦は悪くないスタートを切った。プレシーズンマッチからゲームメイカーのジョルジーニョを中心に、パスワークで相手を攻略する戦い方を定着させると、開幕後の12試合は負けなし。序盤戦はリバプールやシティと首位争いをしていた。
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