来季は新たな冒険に
アッレグリ監督は今季、4-4-2や3-5-2、4-3-3など様々なフォーメーションを採用した。相手にとっては掴みづらいチームであったことは明らかだが、怪我人などの影響もあって最後まで最適解が見つからなかった印象だ。試合の中で状況を見てチームを微調整し、戦局を変えたアッレグリ監督の手腕はやはり見事だったが、ネガティブに捉えると微調整せざるを得なかった試合も多かったということにもなる。それがユベントスのらしさと言えばそうだが、確固たるチームとしての形は、早めに見つけたかったところだろう。
5年間指揮を執ったアッレグリ監督が退任。マウリツィオ・サッリが新指揮官に就任するなど、来季は新たな冒険をスタートさせるユベントス。すでにアドリアン・ラビオ、アーロン・ラムジー、ジャンルイジ・ブッフォンら実力者をチームに加えることに成功しており、数多くのビッグクラブが興味を示すマタイス・デリフトの加入も間近と報じられている。
戦力的には欧州でもトップクラスのものがある。セリエA9連覇はもちろんのこと、2019/20シーズンこそはCLのタイトルも獲りたい。2018/19シーズン開幕前同様、今年も期待値は果てしなく高そうだ。
だが先にも述べた課題がクリアできないようであれば、CL制覇は難しいと考えてもいいだろう。意識が前へと向いている状態でいかに中盤が連動してカウンターを食い止めるか。C・ロナウドを中心とした攻撃面のクオリティをいかに強化していくか。この辺りの修正が来季のカギとなることだろう。
(文:編集部)
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