内弁慶&CB問題をどうする?
若い選手たちの台頭もあり、エメリの理想とするサッカーが浸透。徐々に歯車が噛み合い始めたアーセナルは、4月1日に行われた第32節のニューカッスル・ユナイテッド戦で2-0の勝利を収め、見事21年ぶりに同一シーズンでの「ホーム10連勝」を達成する。
また対ビッグ6の戦績で見ると、1シーズン前の17/18シーズンは「1勝3分6敗」であったのに対し、今季は「3勝3分4敗」と、勝率は確実に上がっている。その3勝の全てがホームでの戦いだったが、どれもスパーズ、チェルシー、ユナイテッド相手に内容も伴った堂々たる勝利だった。
しかし課題が多くあったことも確かだ。
例えばアウェイでの戦いだ。敵地でのアーセナルは極端に弱く、今季トータル10敗のうち8つの敗北をアウェイで記録した。この“驚異の内弁慶ぶり”が、最終的にプレミアを5位で終えたことの大きな要因の一つになったのは間違いない。
またCBの人材難問題もある。
2016/17シーズンの加入以来、ベテランのローラン・コシエルニーとの息の合ったコンビネーションから、“コスタフィ”と呼ばれ賞賛されることもあったシュコドラン・ムスタフィが、昨季は致命的なミスを連発。彼自身の株もチームの勝ち点も大幅に落としてしまった。
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