サディオ・マネ【写真:Getty Images】
バルセロナのFWリオネル・メッシや、リバプールのDFフィルジル・ファン・ダイクが有力視されていた2019年のバロンドール受賞者争いだが、FWサディオ・マネも候補の一人として評価を高めつつあるようだ。
昨季リーガエスパニョーラや、チャンピオンズリーグ(CL)準決勝までの活躍により、史上最多の6回目となるメッシのバロンドール受賞は早い段階でほぼ確実になったともみられていた。だがリバプールが大逆転でバルサを下してCL決勝へ進み、そのまま優勝を飾ると、ファン・ダイクが大きく評価を高めた。
昨季終了直後の時点で、英国主要ブックメーカーのオッズではファン・ダイクがメッシを逆転。事実上両者の一騎打ちが予想され、マネはチームメートのFWモハメド・サラーと並んで大差での3番手という評価だった。
だが今夏に行われた代表チームの大会では、ファン・ダイクのオランダ代表はUEFAネーションズカップ決勝で敗れて優勝ならず。アルゼンチン代表はコパ・アメリカ2019(南米選手権)で3位に終わり、メッシは退場や審判批判によりネガティブなイメージを残した。一方マネのセネガル代表は、現地時間14日に行われたアフリカ・ネーションズカップ準決勝に勝利し、決勝進出を果たしている。
スペイン紙『アス』は、マネがセネガルをアフリカ制覇に導いたとすればバロンドールの有力候補になり得るという見方を伝えている。英メディア『HITC』も、SNS上でマネをバロンドールに推す声が強まっていることを伝えた。
過去にバロンドールを受賞したアフリカ出身の選手は1995年のジョージ・ウェア氏(リベリア)のみ。19日に行われるアルジェリアとの決勝の結果と活躍次第では、マネは史上2人目の快挙に向けて前進することができるかもしれない。
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