パリ・サンジェルマンのネイマール【写真:Getty Images】
パリ・サンジェルマン(PSG)のブラジル代表FWネイマールの発言が波紋を呼んでいる。キャリア最高の思い出について質問を受けた同選手は、よりによって現所属クラブが歴史的大敗を喫した試合を挙げた。
ネイマールは現在、PSGとの関係悪化が懸念される状況にある。古巣バルセロナへの復帰など移籍の可能性が噂されていたところに、プレシーズン初日から練習を欠席。ネイマールの父親は正当な理由に基づいた予定通りの欠席だと主張したが、クラブは「許可を与えていなかった」として処分を行う声明を出した。
ネイマールはPSGの練習に参加せず、自身の財団の主催するイベントのためブラジルに帰国している。そこで『Oh My Goal』のインタビューを受けた。
バルサがPSGから6点目を奪った瞬間の気持ちについて問われたネイマールは、「あんな気持ちは感じたことがなかった。信じられなかった」と返答。続いてロッカールームで最高の思い出は、という質問に対してはしばらく考えたあと、「バルセロナでPSGに勝った時。試合後にはみんなクレイジーだった。最高の気持ちだったと思う」と答えた。
ネイマールが言及しているのは2016/17シーズンのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦。1stレグでPSGに0-4の敗戦を喫し、突破が絶望的になったと思われたバルサだが、ホームで6-1の勝利を収めてサッカー史に残る大逆転劇を演じた。特に残り数分で3点が必要という状況から3点を奪っており、そのうち2点がネイマールの得点だった。
バルサにとっては歴史的勝利だが、PSGにとっては屈辱的敗戦だった。ネイマールにとって印象的な瞬間であったことは事実だとしても、現在の状況でそれを口にするのはあまりにも正直なのか、それとも何らかの意図を込めてのことだろうか。
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