久保建英【写真:田中伸弥】
レアル・マドリーでトップチームのトレーニングキャンプに参加している日本代表MF久保建英の評価上昇が止まらない。スペイン紙『アス』電子版は14日付で、練習開始から数日を経た久保の現状について伝えている。
FC東京からマドリーへ移籍した久保は、Bチームにあたるレアル・マドリー・カスティージャに加入すると発表された。だがクラブは久保を“トップチーム候補”の選手とみなしており、トップチームの北米キャンプに帯同させている。
マドリーの世界的スター選手たちの中に混じって練習する姿や、ゲーム形式の練習でFWカリム・ベンゼマのゴールをアシストしたプレーなどはクラブ公式SNSでも伝えられ話題となっている。コパ・アメリカ2019(南米選手権)での活躍で大きく期待が高まっていた久保だが、その期待を裏切らないパフォーマンスを見せているようだ。
「久保建英は近々レアル・マドリーのトップチームの選手になる。それが(キャンプ地)モントリオールでの最初の印象だ」と『アス』紙は述べ、カスティージャからの昇格は「サイエンスフィクション(=非現実的)ではない」と見通しを示している。チーム内からは、トップチームの選手たちの中でも「遜色ない」という声も聞かれるという。
久保の現状は、ブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールの昨夏の状況と同様だとされている。ヴィニシウスも加入当初はカスティージャでプレーしていたが、シーズン後半にはトップチームに引き上げられ好プレーを見せていた。
スペイン紙はまた、久保に対して日本での注目が大きく高まっていることも、日本のメディア関係者のコメントとともに伝えている。「日本は“クボマニア”で溢れている。レアル・マドリーもアジアの新たな宝石に惚れつつある」と新天地での高評価ぶりも強調した。
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