バルセロナのフィリペ・コウチーニョ【写真:Getty Images】
バルセロナは12日、アトレティコ・マドリーに在籍していたフランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンの獲得が決定したことを発表した。これにより、ブラジル代表MFフィリペ・コウチーニョはバルサからの退団へさらに加速するとみられている。
バルサはアトレティコに対して契約解除金1億2000万ユーロ(約146億円)を支払ってグリーズマンを獲得したと発表。だがアトレティコは、バルサとグリーズマンが合意したのは今月1日に契約解除金が引き下げられる前だったと主張し、それ以前の契約解除金である2億ユーロ(約243億円)の支払いを要求する声明を出した。泥沼化した移籍騒動はまだ決着していない。
だがいずれにしてもグリーズマンがバルサに加入するのであれば、コウチーニョは移籍の可能性が高まるという見通しがスペインメディアで伝えられている。コウチーニョが背番号「7」を使用していることもその理由のひとつだ。
グリーズマンにとって「7番」はこだわりのある番号であり、アトレティコでも、前所属クラブのレアル・ソシエダでも、フランス代表でも着用してきた。「他の番号を受け入れる可能性は低い」とスペイン『アス』紙は見通しを述べている。
グリーズマンに7番が与えられるとすれば、コウチーニョに残されるのは背番号変更か移籍の二択となる。もともと移籍の可能性が盛んに噂されていた状況であり、グリーズマン加入でさらにその可能性は高まるかもしれない。
コウチーニョの移籍先候補としては古巣リバプールのほか、マンチェスター・ユナイテッドやチェルシー、パリ・サンジェルマンなどが噂されている。バルサがクラブ史上最高額で獲得したブラジル代表は、加入から1年半で去ることになるのだろうか。
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