ブレーメンの大迫勇也【写真:Getty Images】
ブレーメンの日本代表FW大迫勇也には、昨季限りで退団した元ドイツ代表FWマックス・クルーゼの穴を埋める役割も期待されているようだ。独紙『ビルト』が監督らのコメントとともに伝えている。
2016年からブレーメンに在籍していたクルーゼは、背番号10を背負って主将も務め、中心選手として活躍。昨季は公式戦36試合に出場してチーム最多タイの12得点を挙げ、14アシストも記録した。だが満了となった契約を延長せずブレーメンを退団し、その後トルコのフェネルバフチェに加入することが決定した。
クルーゼの退団が大きな痛手であることはフロリアン・コーフェルト監督も認め、「嘘はつけない。素晴らしい選手を失った」とコメントしている。その穴を埋めるべく、トレーニングキャンプではたびたび大迫をクルーゼのポジションに起用しているという。
チームメートのMFケビン・メーヴァルトは大迫に対し、クルーゼの代役を務められるとして能力に賛辞を送っている。「大迫勇也は去年クオリティーを示した。マックスと同じようなタイプの選手だ。安心してボールを預けられると分かっているから、ユウヤにボールを出すのは好きだよ」と同選手は語った。
だがプレーに関しては似たタイプでも、クルーゼが声を出してチームを引っ張るリーダーだったのに対し、大迫は「シャイでほとんど声を出さない」と独紙は違いも指摘。「ユウヤはすごく良い選手だけど声を出すタイプじゃないね」とメーヴァルトも話している。
システム変更の可能性なども含め、新シーズンの戦い方はまだ流動的とみられている。だが大迫は複数のポジションでプレーできる力も評価されており、何らかの形でチームにとって重要な役割を果たすことは期待できそうだ。
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