FC東京対川崎フロンターレ
FC東京の永井謙佑(左)と川崎フロンターレの小林悠(右)【写真:Getty Images】
注目カード(明治安田生命J1リーグ)
FC東京対川崎フロンターレ 7月14日 19:00
注目選手
FW:永井謙佑(FC東京)
FW:小林悠(川崎F)
明治安田生命J1リーグで首位を走るFC東京と同3位につける川崎フロンターレによる34回目の多摩川クラシコが、14日に開催される。両者の勝ち点差は現在「7」となっているが(川崎Fは1試合未消化)、ホームチームは悲願のリーグ初優勝を目指すためにもこの差をさらに広げておきたいところ。一方、鹿島アントラーズ以来2クラブ目となるJ1リーグ3連覇を目指すアウェイチームにとっては、これ以上勝ち点差を広げられるわけにはいかないだろう。この試合では両者のそうした熱い思いがぶつかり合うことは間違いなく、今季のJ1リーグにおける優勝を占う一戦といっても過言ではないはずだ。
FC東京は前節、ホームでガンバ大阪と対戦。5分に小野瀬康介に先制ゴールを献上するものの、38分、40分と立て続けに永井謙佑が得点を奪って前半のうちに逆転に成功しており、60分にはディエゴ・オリヴェイラにもゴールが生まれ、3-1とG大阪を突き放す。試合はそのまま終了しており、横浜F・マリノス戦からの連勝を飾ることになった。迎える川崎F戦はホーム3連戦のラストゲームとなる。サポーターの大声援を力に変え、本拠地での3連勝を果たしたいところだ。
川崎Fは前節、ホームでサガン鳥栖と対戦。序盤から攻撃的なサッカーを展開し、鳥栖のゴールに襲いかかる。しかし相手の堅い守備を前にフィニッシュの部分で精彩を欠き、なかなか得点を奪うことができず。試合はそのままスコアレスドローで終了する形となっており、川崎Fは下位相手に痛い勝ち点1止まりとなってしまった。リーグ戦ではこれで13試合負けなしとなったが、引き分けが多いのも事実。FC東京戦ではしっかりと勝ち点3を奪いたいところだ。
FC東京の勝利のカギを握るのはFW永井謙佑だろう。前節は前半だけで2得点をマークして勝利の立役者となっており、リーグ戦では現在2試合連続ゴール中と好調を維持している。先月には約4年ぶりとなる日本代表選出も果たしているなど、持っている勢いは明らか。圧倒的なスピードのみならず決定力の高さも際立ってきており、より怖い存在へと変貌しつつある。D・オリヴェイラと抜群の破壊力を発揮できれば、チームの勝利はグッと近づくはずだ。
アウェイ・川崎FのキーマンはFW小林悠。ここまでリーグ戦6得点をマークしている同選手は、このFC東京戦でゴールを決めればJ1通算100得点到達という記録を残すことができる。選手本人も強い意気込みを持って挑むことは間違いなく、川崎F不動のエースとしての力を見せつけたいところ。この天王山を自身のメモリアルゲームとすることができるだろうか。