CLこそ敗退したが、強すぎたマンチェスター・シティ
昨シーズンのマンチェスター・シティにおける一番の目標は、チャンピオンズリーグ優勝だったようだ。しかし結果的には準々決勝でトッテナムを相手に敗戦。一番欲しいものは簡単に手に入らない。それはどの世界でも同じようだ。悩ましい。
しかしCLベスト8での敗退は、なにもシティの強さや成功を全て否定するわけではない。プレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップ、全て優勝。国内三冠を成し遂げたシティの強さは、リーグ戦で勝ち点100も積み重ねた2017/18シーズンと同等か、それ以上に際立っていた。
過去まれに見る強さを見せて勝ち点を97に積み上げたリバプールを、わずか勝ち点1だけとはいえ、上回っての優勝だったこともシティの強さをさらに印象づけた。特に終盤はリーグ戦14連勝で、リバプールに一切付け入る隙を見せなかった。むしろシティが強すぎたことで、リバプールが可哀そうに見えてくるほどだ。
では昨シーズンのシティは具体的にどのような進化を見せ、国内で無双状態を誇ったのだろうか。
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