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欧州主要クラブ・シーズン査定ランキング。最低のD判定となったのはあの名門クラブ【編集部フォーカス】

シリーズ:編集部フォーカス text by 編集部 photo by Getty Images

C評価

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C評価となったアーセナル、レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、パリ・サンジェルマン、インテル【写真:Getty Images】

アーセナル

 アーセン・ベンゲルが退任し、ウナイ・エメリが監督に就任したアーセナル。リーグ戦では4位トッテナムにわずか勝ち点1差で後塵を拝し、CL出場権を3季連続で逃した。

 新加入のGKベルント・レノ、DFソクラティス・パパスタソプロス、MFルーカス・トレイラは各ポジションで地位を確立。昨冬加入したピエール=エメリク・オーバメヤンも22得点で得点王に輝くなど、新たな主力選手たちが結果を残している点は数少ない評価点になるだろう。

アトレティコ・マドリー

 ディエゴ・シメオネ監督就任8季目の今季は、少し物足りない結果に終わった。リーグ戦は昨季に続いて2位を死守したものの、3試合を残してバルセロナの優勝を許した。さらに、CLでも、ラウンド16・1stレグで2-0と勝利したものの、アウェイで行われた2ndレグではまさかの大敗。早々に姿を消すこととなった。

 今季の低調の要因として挙げられるのは、前線の選手のパフォーマンスだろう。リーグ戦15得点をマークしたアントワーヌ・グリーズマン以外は軒並み低調。リーグ戦わずか2ゴールに終わったジエゴ・コスタは31節バルセロナ戦で退場処分となり、8試合の出場停止になる大誤算。冬に期限付き移籍で加入したアルバロ・モラタもリーグ戦6ゴールで、救世主とはならなかった。

レアル・マドリー

 昨夏、監督に就任したフレン・ロペテギは、10月28日のバルセロナとのクラシコで惨敗を喫した直後に解任。暫定監督を務めたサンティアゴ・ソラーリは順調な滑り出しを見せたが、バルセロナにはスペイン国王杯(コパ・デル・レイ)とリーグ戦でともに敗れ、CLもラウンド16で姿を消すなど、徐々にパフォーマンスが低下。昨季までチームを率いたジネディーヌ・ジダンが、3月から再び指揮を執ることになった。

 チームの大黒柱だったFWクリスティアーノ・ロナウドはユベントスに移籍。ベンゼマはレアル加入後2位タイの21得点をマークしたものの、チームの総得点63は、今世紀最低の数字だった。

パリ・サンジェルマン

 トーマス・トゥヘルを新監督に招聘したパリ・サンジェルマンは、ユベントスを退団したジャンルイジ・ブッフォンやSBのファン・ベルナトら、弱点を埋めるような補強を行った。

 リーグ戦では2位のリールに勝ち点差16をつけて連覇を達成。しかし、悲願の優勝を狙うCLでは、3年連続してベスト16で敗退。マンチェスター・ユナイテッドを相手に、1stレグは2-0で下したものの、2ndレグを1-3で落として逆転負け。後悔が残るシーズンとなった。

インテル

 ルチアーノ・スパレッティ体制2年目を迎えたインテルは、ラジャ・ナインゴランやマッテオ・ポリターノら、指揮官が求める人材を的確に補強。開幕2試合こそつまずいたものの、その後は勝ち点を順調に稼ぐ。結果、2018年をCL出場圏内の3位で締めるなど、決して悪くはない前半戦を送っていた。

 しかし、2月にマウロ・イカルディの主将はく奪をクラブが正式に発表。インテルは結果的にCL出場権を獲得したものの、4位という順位に終わった。

 7季ぶりに挑んだCLではバルセロナ、トッテナム、PSVとの「死のグループ」で3位フィニッシュ。ヨーロッパリーグへ回ることになったが、その同大会でもベスト16でフランクフルトに屈し、早々に敗退を余儀なくされている。

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