アメリカ女子代表【写真:Getty Images】
【アメリカ女子代表 2-0 オランダ女子代表 FIFA女子ワールドカップ決勝】
FIFA女子ワールドカップ決勝、アメリカ女子代表対オランダ女子代表が現地時間7日に行われた。試合は2-0でアメリカが勝利を収め、2大会連続4度目の優勝を果たした。
2連覇のかかるアメリカは3トップににエースのFWアレックス・モーガン、トビン・ヒース、準決勝イングランド戦を欠場したFWメーガン・ラピノーらを起用。対するオランダは、日本戦で2得点のFWリーケ・マーテンズ、日本を苦しめたMFスピツェやダニエル・ファン・デ・ドンクらが先発した。
立ち上がりの良くないオランダに対して、アメリカはモーガン、ラピノーを中心にオランダゴールへ襲いかかる。立ち上がりは奪ってから素早く縦に入れ、サイドのラピノーやヒースがクロスを上げるシーンが多くなる。だが、オランダの守備陣がアメリカにゴールを許さない。
28分、左コーナーキックからニアでMFジュリー・アーツがフリック。中央で混戦となり、こぼれ球をアーツが右足で倒れながらも強烈なシュートを放つ。だがこれはオランダGKファン・フェーネンダールがセーブし、難を逃れた。
さらに40分、アメリカはオランダ陣内左の深い位置からのスローインを繋ぎ、ペナルティエリア手前の位置にいたモーガンに縦パスが入る。モーガンはワントラップから左足で強烈なシュートを放つが、またもファン・フェーネンダールがセーブ。オランダのピンチを救った。オランダも前半終了間際にアメリカゴールに迫るも、0-0のまま前半を折り返した。
後半に入ると試合は激しくなり、両者のぶつかり合いが多くなる。すると61分、ペナルティエリア内で浮き球に反応したモーガンの体にDFステファニー・ファン・デル・フラフトの高く上げた足が入ってしまう。一度は流されたものの、主審がVARで確認すると、PKの判定となった。これをラピノーが決め、アメリカが均衡を破った。
さらに69分、アメリカがファン・デ・ドンクからボールを奪うと、ローズ・ラベルに繋ぎ、ドルブルでショートカウンターを発動。モーガンがオランダDFを引きつけ、前のスペースを空けると、ラベルがそのままペナルティエリア手前からシュート。これがゴール右に吸い込まれた。
なんとか1点を返したいオランダだが、アメリカの守備に手を焼き中々ゴール前に攻め込むことができない。対するアメリカは前に来るオランダに対して、カウンターでチャンスを作っていく。
だが結局、オランダは追いつくことができず、アメリカが2-0で勝利した。勝利したアメリカはワールドカップ2連覇を果たし、4度目の優勝となった。
【得点者】
61分 1-0 ラピノー(アメリカ)
69分 2-0 ラベル(アメリカ)
【了】