「彼の動きでエクアドルは少し困りそう」
――日本はメンバー交代なしで後半を迎えました。
「前半の流れが続いている。そろそろ交代があるかな……」
――柴崎岳選手が相手との接触で倒れました。出血しているようですね。
「彼は戦えるタイプなので大丈夫だと思います」
――66分、岡崎選手に代えて、1戦目に先発した上田綺世選手が入りました。
「上田には期待したいね。チリ戦では良い動きを見せましたが、得点を奪えなかったので、この試合でゴール決められれば、彼の自信になると思います」
――直後にシュートチャンスがありました。
「まあ、あのチャンスは簡単ではなかったね。でも、早速がインパクトあったね。彼の動きでエクアドルのディフェンスは少し困りそう」
――引き分けで終わると、両チームとも敗退になってしまいます。
「最後の10分はよりオープンな展開になると思います」
――エクアドルはミドルシュートを結構打ってきますね。
「ミドルの方がボックス内のシュートより良いと思う(笑)。でも、日本もシュートを増やさないと得点できません」
――日本は後半、あまりシュートが打てていませんね。
「でも、エクアドルはどんどん前に行っているので、日本はカウンターからチャンスを狙えると思う。大事なのはチャンスを生かせるかどうかだね」
「前田は少しパニック」
――試合終盤、両チームとも決定機がありましたが、決め切れません。
「予想通りにオープンになってしまったが、お互い決定力は足りない。前田は少しパニックになってるね。冷静にシュート打てていなかった」
――久保選手が右足でゴールネットを揺らしましたが、オフサイドになりました。
「まあ、もちろんオフサイドでしたね。中島のチャンスは大きかったけど」
――1対1で試合終了。日本はグループステージ敗退となりました。
「残念ですが、チャンス決めなければこうなっちゃいます」
――この試合でも、なかなか得点が奪えませんでした。
「そうですね。終盤にも前田や中島のチャンスがあったが、決め切れなかった。ただ、90分通して引き分けという結果は妥当じゃないかと思います」
――この大会で成長した選手や、今後の日本代表でも活躍できそうな選手はいますか?
「冨安(健洋)と中島は、これからの代表で活躍することを再確認できましたね。岩田(智輝)や杉岡(大暉)や板倉(滉)も着実に成長したと思いますが、印象的とまでは言えないかな」
――久保選手、三好康児選手はどうでしたか?
「二人とも相変わらず常に前を向いて、チャンスメイクをしようとする姿勢を見せてくれたのは良かった。次のワールドカップではA代表に絡んでいくと思います」