日本代表は24日、コパ・アメリカ2019（南米選手権）のグループリーグ最終戦でエクアドル代表と激突する。

　お互いに勝てば決勝トーナメント進出が決まる一戦。23日に記者会見に出席した森保一監督は、大一番に向けて「まずは勝利するためにより確率が高いと考えられる選手を送り出したい」と述べ、先発メンバーについて「ウルグアイ戦の時の選手がベースになっていくと思います」と明かした。

　ウルグアイ戦からは中3日。2-2で引き分けた試合に先発した選手たちは、翌日と翌々日の2日間をリカバリーに充て、疲労回復を最優先に調整してきた。戦術の確認などの時間は実質的に前日練習でしか取れていないが、大きな変更がなければ安定した戦いを見せることができそうだ。

　ただ、海外メディアの注目はやはり「クボ」に集まっている。記者会見でも「久保建英はスタメンなのか？ どういう扱いをするのか？」という質問が、外国人の記者から飛び出してきた。前日練習の会場にも久保のコメントを取るべく、海外メディアの記者が姿を見せていた。

　しかし、森保監督は冷静で「まずはグループリーグを突破するために、我々は勝つためにチームでやっていければ」と述べた上で、「チリ戦の彼のパフォーマンスを見てもらったと思いますが、十分にスタメンで出られる力を見せてくれたと思うので、今日の練習を見て決めたい」と久保の起用について追求を華麗にかわした。

　ピッチに立てば違いを作れる選手というのは、チリ戦で証明された。久保はエクアドル戦にどんな形で出場するのか。森保監督の起用法に注目が集まる。

（取材・文：舩木渉【ブラジル】）

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