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バルサ、不可解な“コネ補強”? 代理人息子がBチーム加入、契約破棄料122億円

text by 編集部 photo by Getty Images

バルセロナ
バルセロナ【写真:Getty Images】

 バルセロナはオランダ人DFマイク・ファン・バイネンがBチーム(バルセロナB)に加入することを21日に発表した。だが同選手の加入に対しては、不可解な補強であるとの見方も伝えられている。

 クラブの発表によれば、ファン・バイネンはこれまでオランダのNACブレダ、PSV、ウィレムIIの下部組織でプレーしてきた20歳のDF。バルサにはフリー移籍での加入となり、2021年までの2年契約が交わされた。契約破棄料は1億ユーロ(約122億円)に設定されたとのことだ。

 だがスペインなどのメディアでは、バルサのこの動きに疑問を呈する見方もある。『エル・ムンド』紙はこの補強について「マイク・ファン・バイネンの奇妙な契約」と報道。『リベルタ・ディヒタル』も「バルセロナの非常に疑わしい契約」と伝えている。

 その理由はまず、ファン・バイネンがBチームとはいえバルサに加入するほどの実績や期待度のある選手だとは見なされていないということ。『エル・ムンド』によればオランダ各クラブの下部組織でもさほど活躍を見せていたわけではなく、昨季在籍したNACブレダでは9試合の出場のみだったという。

 20歳という年齢は「Bチームに加入するには比較的高い年齢」だが、これまでオランダのトップチームでの出場歴はなし。同じくオランダからバルサBに加入する18歳のMFルドヴィト・ライスがフローニンゲンのトップチームで活躍していたこととも比較しつつ、「オランダの有望な若手50人にも入らないことは間違いない」とスペイン紙は評している。

 そしてもうひとつの最大の理由が、ファン・バイネンがオランダ代表MFフレンキー・デヨングの代理人アリ・ドゥルスン氏の息子であるということ。デヨングはこの夏にアヤックスからバルサへ移籍した選手であり、ファン・バイネンの獲得にも実力以外の理由があるのではないかと疑われている。

 1億ユーロという契約破棄料自体は、高額ではあるがそれ自体は必ずしも異常ではなく、他にもBチームの有望な若手選手らが同額の契約破棄料の設定された契約を交わしている。だがファン・バイネンに関しては状況が不自然に感じられることもあり、「代理人の息子に契約破棄料1億ユーロ」という形で他国メディアからも注目を集めてしまっている。

【了】

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