ウルグアイ戦で2得点をあげた三好康児【写真:田中伸弥】
【日本 2-2 ウルグアイ コパ・アメリカ2019・グループC組第2節】
日本代表は現地時間20日、コパ・アメリカ2019(南米選手権)・グループリーグC組第2節でウルグアイ代表と対戦し、2-2で引き分けた。
この日、大会公式のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれたのはMF三好康児。A代表初先発、途中出場したチリ戦に続き、2試合目の出場となったこの試合で、2得点を決めた。
今季は横浜F・マリノスでプレーする三好だが、小学5年生から川崎フロンターレの下部組織でプレー。コパ・アメリカでもチームメートとなった板倉滉、早稲田大学から町田ゼルビアに今季加入した岡田優希と同学年で、トゥーロン国際大会を戦ったU-22日本代表の三苫薫と田中碧が1学年下と、2学年下に在籍していた。
小学6年生時には、全日本少年サッカー大会でベスト8入りし、ダノン・ネーションズカップでは日本予選を勝ち抜き、フランスで行われた世界大会にも出場している。
世代別の日本代表でも常に名を連ね、U-17ワールドカップ2013、U-20ワールドカップ2017ではともにベスト16入りに貢献。AFC U-19選手権2016では2得点をあげ、チームを初優勝に導いている。
世界の舞台を数多く経験している三好の特徴は分析力にある。U-12時代に三好がつけているサッカーノートを見たことがあるという岡田も、その的確な分析や事象を捉える正確さに感心したという。
クラブでは17歳で川崎のトップチームに2種登録された三好だが、2014年の公式戦出場はゼロで、翌年もリーグ戦は3試合のみ。16年に15試合に出場、4得点とブレイクの兆しを見せた三好は、17年に北海道コンサドーレ札幌に期限付き移籍。すると、26試合に出場し、ポジションを掴んだ。
そして、横浜FMに期限付き移籍した今季は、10試合に先発し3得点を決めている。世代別代表と同様にクラブでも地位を確立しつつあると言えるだろう。
東京五輪を戦うU-22日本代表の中で、三好とタイプが重なるのは、A代表でも主軸となった堂安律と、レアル・マドリード・カスティージャへの移籍が発表された久保建英だろうか。欧州でプレーする選手の招集が難しい五輪では、2人が招集できない可能性も考えられる。東京五輪、そして今後の日本代表にとっても、三好の活躍には大きな期待がかかる。
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