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なぜ植田直通はPK判定、中島翔哉にはノーファール? 主審の判断を検証…疑問が残る判定に【コパ・アメリカ】

text by 編集部
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29分に植田直通とエディンソン・カバーニが接触したシーンは、PKと判定された【写真:Getty Images】

【日本 2-2 ウルグアイ コパ・アメリカ2019・グループC組第2節】

 日本代表は現地時間20日、コパ・アメリカ2019(南米選手権)・グループリーグC組第2節でウルグアイ代表と対戦し、2-2で引き分けた。

 三好康児の代表初ゴールで25分に先制した日本だったが、29分に日本のペナルティエリア内でバウンドしたボールを、エディンソン・カバーニがダイレクトでシュートを試みる。これを植田直通が足を出してブロックし、ボールは川島永嗣のもとへと渡った。

 主審を務めたコロンビア人のアンドレス・ロハスはビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)による助言を受けたあと、オン・フィールド・レビュー(OFR)として映像を確認。植田にイエローカードを提示し、ウルグアイにPKを与えた。

 映像を確認すると、横向きの体勢で出した植田の右足は、シュートを試みたカバーニの右足に触れている。さらに、植田の足の裏が、カバーニに向けられていた。以上の事象から、ロハス主審は植田への警告とウルグアイのPKの判定を下したとみられる。

 「植田が足の裏を見せた」という事象だけ切り取ると、この判定は妥当のように見える。しかし、足を上げた際に足の裏が見えてしまうのは仕方がなく、この程度の上げ方で警告が出されてしまうと、DFの対応はかなり難しくなってしまう。

 OFRによって繰り返し、もしくはスローで見ることで、微小だった接触は強調される。それによって、「かすめた」程度の接触でもファールを取られることもある。VARを導入したことで、「誤審」がなくなることはないだろう。

 一方で47分にも、微妙なシーンは生まれた。左サイドでボールを持った中島翔哉は、2人の相手選手に囲まれながらも、身体を反転させながら突破を試みる。その際にジョバンニ・ゴンサレスの足がかかって中島は倒れた。

 しかし、このシーンでロハス主審はVARとコミュニケーションをとっていたようには見えたが、OFRは実行されず。こちらも微妙な判定ではあるが、VARは接触に気付いているはず。ロハス主審とVARの間にどのようなやりとりがあったかはわからないが、映像を確認してもよい事象だったのではないだろうか。

 Jリーグでは今季、5月17日の浦和レッズ対湘南ベルマーレの試合で、ゴールネットを揺らしたにもかかわらず得点が認められない“大誤審”が大きな話題になった。J1では2021年度からのVAR導入が進められているが、VARの導入によって、こういったケースが出てくることは忘れてはならない。

【了】

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