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日本代表、チリ戦データで明らかとなった惨敗の理由。最も致命的だったのは…【コパ・アメリカ】

text by 編集部 photo by Getty Images

コパ・アメリカ
日本代表はコパ・アメリカ初戦でチリ代表と対戦し、0-4で敗れている【写真:Getty Images】

【日本 0-4 チリ コパ・アメリカ2019】

 日本代表は現地時間17日、コパ・アメリカ2019(南米選手権)・グループリーグC組第1節でチリ代表と対戦し、0-4で敗れている。

 前半こそ森保ジャパンは善戦していた。中島翔哉、久保建英らが攻撃のアクセントとなり、最終ラインでは冨安健洋を中心とした守備が粘り強い対応を見せる。チリ相手に、決定的なチャンスを与えることはなかった。

 しかし、日本代表は41分にエリック・プルガルに先制ゴールを奪われると、54分にエドゥアルド・バルガスに追加点を許す。その後、日本代表は流れを取り戻すも決定機を逃し続け、82分にアレクシス・サンチェス、その1分後には再びバルガスに点を奪われるなど守備も崩壊。結果的に、コパ・アメリカ初戦を“大敗”で終えることになってしまった。

 さらに、試合後のデータを見てみても、日本はチリに完敗を喫している。データサイト『Who Scored』によれば、タックル成功数は10:25、インターセプトの回数は12:15、空中戦勝利数も18:22とすべての面でチリを下回っている。さらにデュエルの勝利数は日本の52回に対し、チリは67回。そして最も差が開いたのが被ボール奪取数だ。チリの4回に対し、日本は実に16回となっている。このデータは日本にとってかなり致命的と言えるはずだ。

 ほとんどの面で下回ってしまった日本代表だが、ファウル数はチリを上回る16回となっている。もちろんこれは良い数字とは言えない。やはり中盤での攻防、球際の激しさで日本はチリに劣っていたということだ。

 選手個人のデータをポジションごとに比較してみても、チリの実力が伺える。チリの中盤3人(アルトゥーロ・ビダル、チャルレス・アランギス、エリック・プルガル)は合計で12回ものタックル成功数を収めている。対して日本の中盤は4人を合計してもわずか3回。システム上の役割が違うとはいえ、やはり中盤でこれだけの差が出てしまうと、試合の結果にも大きく影響してくると言えるだろう。

 また、チリはGKを除く10人中9人がタックルを成功させているというデータが出ているが、日本は10人中6人しか成功させていない。上田綺世、前田大然、柴崎岳、植田直通は0回に終わっている。

 パス成功率もチリの82%に対し日本は77%に終わっているなど、攻守両面でチリに圧倒されてしまった。また、日本は左サイドからの攻めが全体のおよそ47%を占めており、右サイドは31%、中央は22%となっているが、チリは左サイド33%、右サイド37%、中央30%とほぼ均等。ゴールに最も近づくことのできる中央からの攻めをより多く行えていたチリが日本を押し込むのは必然と言えるのかもしれない。

 初戦のチリ戦を0-4で落としてしまった日本代表。次戦はコパ・アメリカ優勝候補のウルグアイ代表と激突するが、果たしてどのようなパフォーマンスを見せるのだろうか。

【了】

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