【日本 0-4 チリ コパ・アメリカ2019】
日本代表は現地時間17日、コパ・アメリカ2019(南米選手権)・グループリーグC組第1節でチリ代表と対戦し、0-4で敗れた。
日本代表はコパ・アメリカに、18名のU-22(東京五輪)世代を招集。チリ戦のスターティングメンバ―には、代表初出場となるGK大迫敬介、DF原輝綺、杉岡大暉、MF中山雄太、FW前田大然、上田綺世の6名が含まれていた。
一方の、チリは当然のことながらベストメンバー。2015年、16年の連覇にも貢献したCBガリー・メデル、MFアルトゥーロ・ビダル、FWアレクシス・サンチェスといった南米屈指の選手たちが揃っていた。
試合は、前半こそ41分に失点するまでは0-0で推移したものの、結果的には0-4の完敗。エドゥアルド・バルガスには2ゴール、所属クラブでは不振を極めたアレクシス・サンチェスも82分に得点。実力の差は歴然としていた
森保一監督就任後の日本代表は、CONMEBOL(南米サッカー協会)の国と、3度対戦している。昨年10月にウルグアイ、11月にベネズエラ、今年3月にコロンビアと対戦し、1勝1敗1分という成績になっている。
たしかに、10月のウルグアイ戦でも、エディンソン・カバーニ、ディエゴ・ゴディンら主力メンバーの多くは来日していた。だが、親善試合とコパ・アメリカにかけるモチベーションは全く異なる。
さらに、今回の日本代表はフルメンバーではなく、五輪世代を中心とした構成になっている。それも、力の差を生む理由となるだろう。
「若い選手がコパ・アメリカという素晴らしい大会に出ることによって、選手の成長につながり、来年の五輪にもつながる」
森保監督は、今大会のメンバー発表会見でそう述べたが、初戦にして歴然たる力の差が露わになってしまった。そして残り2試合も、今日のように大差がつく可能性は否めない。
東京五輪は開催国となるため、出場権はすでに獲得している。それでも、森保監督はA代表との兼任となるため、五輪世代の強化という意味では貴重な機会ではある。しかし、あまりに大きな力の差があるチームとの対戦では、弱点が露呈するばかりで伸ばすべき長所が見えにくくなる可能性も高い。
U-20ワールドカップやトゥーロン国際大会を回避して臨んだ選手も多いが、コパ・アメリカという舞台が東京五輪に向けた強化につながるのかには、疑問が残る。
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