日本代表の柴崎岳【写真:Getty Images】
ブラジルで開催中のコパ・アメリカ2019(南米選手権)に出場する日本代表は、現地時間17日にグループステージ初戦のチリ戦に臨む。MF柴崎岳が森保一監督とともに試合前日の会見に出席した。
東京五輪世代の若い選手たちが中心となり、A代表としてのプレーが初めてとなるメンバーが大半を占める今大会の日本代表において、柴崎は経験豊富な選手の一人。若い選手たちを引っ張っていくことが求められる立場となる。
「経験のある選手が、試合の中でもピッチ外でも、彼らを導いていくことが大事だと思います」と柴崎はチーム内での役割についてコメント。「経験のまだ不足している年代にとっては、こういったレベルの大会においては困ることもあるでしょうし、そういったところを僕らで補ってサポートしていければいいのかなと思います」
コパ・アメリカという大会については「ロシアワールドカップと同等のレベルの大会だと個人的には思っている」と柴崎。「世界的に見ても非常に競争の激しい、有名な大会のひとつ。この中で日本がどれだけできるのか、僕自身も楽しみにしていますし、個人レベルでも結果を求めながら成長していける大会だと確信しています」と見通しを述べた。
リーガエスパニョーラで出場機会獲得に苦戦している柴崎としては、若い選手たちを導くだけでなく、自身にとっても貴重なアピールの舞台となる。「個人としてはこの2年間、リーグではそんなに試合に出られていないので、自分の力をもう一度こういったレベルの大会で証明したいなと思っています」と意気込みを口にしている。
柴崎はまた、同じスペインのレアル・マドリーへの移籍が発表された久保建英についてもコメント。「普段の彼は非常に好青年で、素直で良い子だと思いますけど、メディアに対する姿勢というのは好感を持てるところもありますし、18歳にしては堂々としているのかなと。若い世代の才能ある選手に対しては色々な角度から見なければいけないと思いますし、彼らは日本サッカーの未来を担っていくと思うので、そういった目で見ていただけると助かります」とメディアに冷静な対応を求めた。
(取材:舩木渉、文・構成:編集部)
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