パラグアイ代表のエドゥアルド・ベリッソ監督【写真:Getty Images】
パラグアイ代表のエドゥアルド・ベリッソ監督は、ブラジルで開催中のコパ・アメリカ2019(南米選手権)にアジアの日本代表とカタール代表が招待国として出場することに不満な様子をみせている。米メディア『ユニビジョン』などが伝えた。
コパ・アメリカは1993年大会以来、南米の10ヶ国に招待国の2チームを加えた12チームで開催されている。招待国はメキシコなど北中米のチームであることが多いが、1999年大会では日本代表が南北アメリカ大陸以外から初参加。今大会はカタールも招待され、南北アメリカ大陸以外から初めて2チームが参加する大会となった。
現地時間16日にはその招待国カタールがパラグアイと対戦。パラグアイが2点を先行する展開となったが、現アジア王者のカタールも反撃に転じ、試合を2-2のドローに持ち込んだ。
ベリッソ監督は試合後の会見で、この日の結果とは無関係だとはしながらも、アメリカ大陸外からの招待国参加には反対だという姿勢を示した。「EUROに南米のチームが招待されたのは見たことがない」と同監督は述べている。
「カタールと今日対戦した後に言うのは嫌な感じに聞こえるかもしれないが、私はコパ・アメリカはアメリカ大陸のチームのみで行われるべきだと強く考えている。CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)とCONMEBOL(南米サッカー連盟)の全てのチームをひとつにまとめた大会であるべきだ」と主張した。
2016年の前回大会は、創設100周年を記念する「コパ・アメリカ・センテナリオ」として、南米10ヶ国と北中米6ヶ国が出場する形で大会が行われた。来年夏の次回大会にはカタールが連続出場するのに加え、オーストラリアが初めて招待されることが発表されている。
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